わたしを忘れないで
拝啓、坂本龍馬様。おんしは今、どこでどうしてござるんじゃろうか。陸奥守吉行は本丸の庭をぼおっと眺め、物思いに耽っていた。 あれから四百年ほどの時が過ぎて、今自分は審神者と呼ばれる人間、それも女性を主と呼んでいる。彼女の…
長谷部×女審神者。全年齢のみ
拝啓、坂本龍馬様。おんしは今、どこでどうしてござるんじゃろうか。陸奥守吉行は本丸の庭をぼおっと眺め、物思いに耽っていた。 あれから四百年ほどの時が過ぎて、今自分は審神者と呼ばれる人間、それも女性を主と呼んでいる。彼女の…
「しかし、政府も毎回どうしてこう」「うん、言いたいことは分かるよ」 政府からの公式発表が出たのは、今からちょうど三時間前。安定たちとの会議が終わった審神者執務室には、部屋の主である私と、その近侍の長谷部だけが残っていた。…